#5FUJITEC 
THANK YOU 
EPISODE

世界の国々で、世界の人々とともに。

フジテック社員から寄せられた、お客さまや利用者さま、協力会社さま、そして仲間との「感謝」でつながるエピソードを紹介する「フジテックありがとうエピソード」。最終回は華昇フジテックのH.Y.さんによる、国や言語を超えてつながる感謝のエピソードをご紹介します。

以前に勤務していた中東エリアの、とあるオーナーさまのプライベート別荘用に、当社フジテック・コリアで製造したオーダーエレベータをご注文いただいたことがありました。
そのオーナーさまとは、保有されていたビルへ当社商品の納入やサポートの実績があり、私自身もフィールドサポートとして据付・保守・改修工事等で現場に携わっていたので、信頼を得られたことで別荘のご依頼につながりました。

フジテック・コリア製オーダーエレベータは、フルカスタムできるデザイン性の高さが特長で、別荘には全面ガラス張りのエレベータを納入することになりました。デザインも決まり、順調に据付工事を進めていたのですが、その工事中に急遽、オーナーさまのご依頼で乗場側ボタンのデザインを変更する事態が発生しました。

カタログとの印象の違いからデザインを変更したいとのご希望を伺い、据付工事自体はほぼ完了に近い状態でしたが、素晴らしい別荘に当社のエレベータを選んでいただいたことから、ぜひご要望にお応えしたいと、すぐにフジテック・コリアに連絡をとり、対応を依頼しました。
フジテック・コリアの副社長にアポイントをとったところ、急な依頼にもかかわらず、速やかに新たな乗場側ボタンのサンプルを用意していただき、デザインをあらためて決定。迅速な対応のおかげで無事商品を納めることができました。

据付や検査を終えた後、あらためて確認に伺った際、オーナーさまもそれに合わせて別荘にお越しくださり、私が車から降りるやいなや「Welcome back !(お帰りなさい)」と両手を広げて待ち構えてくださいました。
オーナーさまは納期延伸も覚悟されていたようでしたが、納期を守り納得のいくデザインに仕上げ、最良の形で納入することができたことで、非常に喜んでいただき、「顧客のニーズにしっかり応えたいという姿勢が見えた。マムヌーン!(ペルシャ語でありがとう)」と、我々現地スタッフだけでなくフジテック・コリアメンバーへも感謝の言葉を贈っていただきました。

また、私たちからはフジテック・コリアに対して、オーナーさまにご満足いただける商品を納期内に納められたことを報告し、あらためて「ありがとう!」と感謝の意を伝えました。それに対して副社長の返信からは、無事に納品できたことへの誇りや満足感が伝わり、遠く離れた場所にも頼もしい味方がいるのだと嬉しくなりました。

この中東での経験であらためて感じたフジテックの強みというのは、専業メーカーとしての総合力があり、どの分野でもスペシャリスト意識が高いこと。そして、お客さまに満足いただける商品を届けるために、お互いを信頼し感謝し合える点にあるのだと思います。

「ありがとう」は、どの国の言語でも必ず覚える言葉です。自分ではどうすることもできないことも、人に支えられて成し遂げることができる。その原動力になるとともに、今度は相手の原動力にもなり、世界中がたすきのようにつながっていく、本当に大事な言葉なのだと思います。
現在、中国・北京で勤務していますが、今の私があるのは会社やたくさんの方に育てていただいたからこそだと実感しています。その感謝の気持ちを大切にしながら、お客さまや利用者さまからの「ありがとう」の言葉をたくさんいただけるように、世界の人々と力を合わせ、世界中で美しい都市機能を創っていきます。

今回のエピソードを語ってくれた方

華昇フジテック
H.Y.さん

編集後記

H.Y.さんは横浜支店で勤務していたとき、中東エリアの勤務募集が出た際にすぐさま手を上げたそうです。
「フジテックの入社面接に行くとき、当時面接会場だった東京本社までの道中に『世界のエレベータ』と書かれた当時の広告を見て、海外で働けるかもと想像していました。中東勤務の募集があった際にそのことを思い出して、中東行きは即答しました」(H.Y.さん)
また「フジテックありがとうエピソード」については特別な思いを抱いているとのことで、「今、私が海外で仕事をできているのは、入社以来、先輩や後輩をはじめ、さまざまな方々に学ばせていただいたことがとても大きいです。その感謝の気持ちをあらためて伝えたくて参加しました」と笑顔で語ってくれました。
「これからも『ありがとう』の言葉を大切に、世界の国々で、世界の人々とともに、フジテックの躍進を支える人材として成長していきたいと思います」(H.Y.さん)
日本からはじまり、中東、中国、そして世界へ。人と技術と商品を大切にするフジテックの理念を、国境を越えてつないでいく。その志はまさに「世界を動かす、誇るべき仕事」を感じさせるものでした。