トップメッセージ

2024年創業記念日に際して

2月9日は、フジテック株式会社の創業記念日です。当社は、お客さまや利用者さまをはじめとするステークホルダーの皆さまとの信頼で、事業を継続することができており、今年で創立76周年を迎えました。当社をご支援くださっているすべてのステークホルダーの皆さまに心から感謝申し上げます。

さて、先日2023年度の連結業績を、売上高2,300億円、営業利益145億円に上方修正することを発表いたしました。売上高・利益ともに過去最高を更新する見込みです。まだまだ解決すべき課題は残っていますが、この勢いを止めることなく、次なるステージに向けて進んでいきたいと思います。先日発表の通り2024年度から新しい中期経営計画をスタートさせる予定です。新中期経営計画は、昨年9月の社長就任挨拶において発表しました「不易流行」の精神で経営を進め、エクセレントカンパニーへと進化することをビジョンとして掲げます。私たちは「“安全・安心”の追求」「品質重視」「人材の育成」を変えてはならないもの(不易)として、そして「選択と集中」、「グループ経営の強化」、「ガバナンスとコミュニケーションの充実」を変えるべきもの(流行)として、更に明確にして計画を策定します。

新しいフジテックの実現には、従業員一人ひとりが、より上位の立ち位置で、物事を見て、今までのやり方や考え方を抜本的に変えていく必要があると思います。従業員全員で、先を見据え、学びを続け、お互いに力を合わせて、オールフジテックで変革を達成させる所存です。

今年は、お客さまをはじめとする、すべてのステークホルダーの方々から、「フジテックは変わった」「フジテックは結果を残している」と言っていただけるように、私たちのキャッチコピーである「Move On.」が示す通り、常に前を向いて進み、具体的な成果を掴む年にしたいと強く思っています。

すべてのステークホルダーの皆さまにおかれましては、
今後ともいっそうのご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

フジテック株式会社
代表取締役社長
原田政佳

創業記念式典の様子

代表取締役社長 原田政佳
代表取締役専務 中島隆茂
取締役 佐藤浩輔

2024年年頭所感

新しい年が始まりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年のスタートにあたり、皆さまに一言ご挨拶を申し上げます。

元日には、石川県能登地方を震源とする最大震度7を観測した地震が発生いたしました。お亡くなりになられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
繰り返し発生した大きな揺れや津波、さらには大規模な火災により、甚大な被害が出ており、平穏を取り戻すにはしばらく時間がかかる模様です。当社としても一日も早い現地の復興に全力を尽くして参る強い決意であります。

今年の干支は、「甲辰(きのえたつ)」です。
甲辰(きのえたつ)は「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」という意味があります。まさに転換期にふさわしい年を表現しており、さらに今のフジテックの姿と重なり合うのではないかと思っています。私は、今年2024年を、具体的な成果を納める年にしたいと考えています。 「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」の、「姿を整えていく」は、当社においては目標や成功に対して、準備が進んでいっていることと理解しています。

昨年、当社は75周年を迎えました。この節目の年となる6月の株主総会で、私が社長に就任して経営体制が一新しました。 その後、8月1日には、更なるスピードアップと持続的な成長を図るために組織変更を行いました。この組織変更の目的は、国内とグローバルの2つの事業を技術・生産部門と管理部門が支えるオールフジテックの推進体制の強化でした。そして、9月には、社内外に向けて「不易流行」の経営について発表しました。 この「不易流行」の経営については、社内外に更なる理解を促すために、「Move ON.」というキーワードを使って、今年はキャンペーンを推進していきます。

なお、本業においては、当社の格を一段上げた一年であったと考えています。
例えば、昨年11月に開業した「麻布台ヒルズ」(ダブルデッキ16台を含む、国内プロジェクトとして過去最多の合計110台を設置)をはじめとする数々のプロジェクトを納入しました。一方、海外では南アジアが好調で、インドの大規模住宅プロジェクトで538台の大型受注や、シンガポールでは当社を代表するジョブの一つであるOUBセンターのリニューアル工事が完成しました。

先述の通り、当社において、今年の干支の「姿を整えること」は整いつつあると考えていますが、「成功という芽を成長させていく」ためには、これまで以上にオールフジテックの従業員同士が絆を強めあうことだと考えています。一致団結して仕事に取り組むことは一人で行うよりも強力で、成功に到達するまでのスピードも異なります。これにより会社は成長し、強くなっていくと信じています。

今年も、オールフジテックの経営を更に推進していくために、経営の進め方の基本として、「不易流行」の考え方をベースとしていくことに変わりありません。不易として、「“安全・安心”の追求」、「品質重視」、「人材の育成」、そして、流行として、「選択と集中」、「グループ経営の強化」、「ガバナンスとコミュニケーションの充実」です。

今年は、今まで以上に業務の品質を上げて、会社として格を上げて、一人ひとりが、互いに関心をもって、視野を広げて、視座を高めて、視点を変えて、従来のやり方を更に改めることが求められます。
今年をオールフジテックで具体的な成果を上げる一年にしてステークホルダーの皆さまに良い会社になったと実感して頂ける年にしたいと思います。

フジテック株式会社
代表取締役社長
原田政佳

写真左より 取締役 佐藤 浩輔、代表取締役社長 原田 政佳、代表取締役専務 中島 隆茂

エレベータ・エスカレータの未来を守る

創業75周年の節目に、新経営体制がスタートしました。 これからも当社の企業文化を大切に、事業の根幹である“安全・安心”を最優先とする、製販一体の一貫体制を強みに、長期にわたる品質の高い商品・サービスの提供を欠かさない事業活動を継続してまいります。引き続き、お客さまをはじめ、ステークホルダーの皆さまから厚い信頼を寄せていただけることを第一とする経営に変わりはありません。

エレベータ・エスカレータという人命を預かる重要な社会インフラを担う以上、当社の安定経営の重要性は非常に高く、これを守るために、経営陣が力を合わせてチーム経営を実行し、フジテック・グループをリードします。そして国内外のグループ会社全社が一丸となって、お客さま、ご利用者さまにご安心いただける商品・サービスの納入と長期間にわたる機器の維持管理をお約束します。

また、AI、IoT、ロボティクスをはじめとした技術の進化、温暖化による地球環境の問題、地震などの甚大な広域災害の発生など、昇降機の事業環境も大きく変わろうとしています。いままでは、タテ・ヨコ・ナナメの移動手段をご提供してきましたが、これからは情報、物、人のこころなど、いろいろなものとつながることで、昇降機、建物、都市の価値は更に高まると思います。昇降機の未来は明るく、エレベータ・エスカレータの役割は、更に広がっていきます。

「変えるべきこと、変えないこと」。不易流行の考え方に則り、私たちは、当社の経営理念をパーパスとして、過去の経験、やり方に固執することなく、本質的なところは生かしつつ、上手に更新して、柔軟に対応していきます。真に変化に対応できる企業として、すべてのステークホルダーの皆さまと協業して、蛻変(ぜいへん)の考え方で進化を遂げていきます。

社会インフラのエクセレントカンパニーを目指し、「現場主義」、「グローバリゼーション」を徹底し、人を大切にした経営を継続し、生き生きと輝いて自信に満ちた従業員が多い、働き甲斐のある会社を築くことが新経営チームの使命だと考えています。

「新しいフジテックを作っていく」。フジテック・グループ全従業員の仲間とパートナーの皆さまとともに、次の100周年に向けてこの想いを一緒に共有し、ステークホルダーの皆さまに期待され応援いただけるよう、邁進して参ります。

フジテック株式会社
代表取締役社長
原田政佳

写真左より 取締役 佐藤 浩輔、代表取締役社長 原田 政佳、代表取締役専務 中島 隆茂
写真左より 取締役 佐藤 浩輔、代表取締役社長 原田 政佳、代表取締役専務 中島 隆茂

2023年9月19日代表取締役社長 原田政佳 社長就任会見