自動診断・仮復旧運転

地震対策

エレベータの仮復旧を自動的に行い、長時間停止を解消します。

特長

これまで地震感知器が一定以上の地震を感知して運転休止となった場合、保守員が現場で点検し、安全を確認した後でないと、エレベータを運転させることはできず、エレベータが長時間停止するという問題がありました。「自動診断・仮復旧運転」は、遠隔点検の技術を応用して、地震によるエレベータの損傷有無を自動的に診断し、運転に支障がない場合には、保守員の到着を待たずに自動でエレベータを仮復旧させます。これによって、エレベータの長時間停止を回避することができます。

この機能を有効にするには、別途「NEWゴールドメンテナンス契約」が必要です。

地震感知器の感知レベルが高い場合は、二次災害防止のため、「自動診断・仮復旧運転」は行いません。

超高層建物への適用

建物高さが高い場合、長周期地震動でロープ類の振れが増大する可能性が高く、また、通常の地震感知器で感知した後に自動診断を開始しても、ロープ類の振れが十分減衰していないことがあります。
そのため、高さ120mを超える建物に設置されたエレベータでは、ロープ類の触れが十分収まったことを判断する「長周期地震時管制運転」を併用することで、「自動診断・仮復旧運転」を行うことが可能です。
これによって、超高層建物が長周期地震に被災し、保守員の到着が遅れる場合であっても、長時間運転休止する確率を低減し、自動でエレベータを仮復旧できます。

この機能を有効にするには、別途「NEWゴールドメンテナンス契約」が必要です。