Sustainabilityサステナビリティ
テクノロジーの進化により世界が急速に変わりゆく昨今、イノベーションによって “安全・安心”で快適な都市環境づくりに貢献する強靭な社会インフラを提供し続けることが、フジテックの使命だと考えています。新しい時代にふさわしい美しい都市機能の実現のために、昇降機専業メーカー・フジテックならではの商品・サービスを通じて、お客さまから信頼いただける確かな技術を培ってまいります。
「イマーシブ・エレべータ」が、「デジタルサイネージアワード2024」XR/エンターテインメント部門で優秀賞を受賞しました。
「イマーシブ・エレべータ」とは、エレベータのかご内が閉鎖的で怖いと感じる利用者の方々が、狭い閉ざされた空間を開放的に感じていただけることを目的に開発したエレベータです。フジテックの開発コンセプトをもとに、株式会社クラウドポイントが映像を、株式会社センヨーミュージックマネジメントが楽曲を担当し、エレベータに乗車することが楽しみに感じられるような乗り物を具現化しました。「イマーシブ・エレべータ」は、本社(滋賀県彦根市)のエレベータ研究開発・生産拠点ビッグウィングに設置されています。見学されたお客さまにさらなるアイデアを広げていただける提案型エレベータとして、今後も活用します。技術・商品力の向上を通じて美しい都市機能を実現する先進的なデザインの開発をさらに推進していきます。
当社は、ロボットがエレベータを利用して自律的に階の異なるフロアへ移動できる技術の開発を進め、複数の施設で実証実験やサービスの提供を行っています。2023年からは自社事業所でロボットを書類配送や工場部品の運搬に活用し、業務の効率化を進めています。また、この連携は共通規格に準拠しており、エレベータとさまざまなロボットとの連携が容易です。今後も、ロボットが提供するサービスの可能性を広げ、より快適で“安全・安心”な移動空間の実現を目指します。
エレベータの法定耐用年数は17年。機器の経年劣化や部品供給の観点から、エレベータを使い続けるためにはリニューアルが必要不可欠です。フジテック製に限らず、さまざまなメーカーの既設エレベータのリニューアルを可能にした、リニューアルメニュー「SMA-UP(スマアップ)」。「SMA-UP(スマアップ)」は重要部品の改修により従来のリードタイムを最大40%短縮(当社比)することを可能とし、制御機器の交換で「エアータップ」やリモート自動点検、地震時リスタート機能などの最新機能の追加も可能となります。現在はマンションを中心にオフィスビル、病院福祉施設などでも幅広く採用されています。今後もリニューアルの商品を魅力的にしていくことで、お客さまの幅広いニーズにお応えし、“安全・安心”なエレベータの提供に貢献します。
フジテック・タイワンの新竹工場では、主に台湾国内市場向けのエレベータ生産に加え、グローバル向けにモダニゼーション商品の輸出を行っています。このたび、台湾市場でのシェア拡大と価格競争力の強化を目的に、新竹工場の設備を増強しました。板金加工の自動化ラインや溶接ロボットを導入し、設備の一部は夜間の無人稼働が可能となりました。
私たちが目指している DX ビジョンは、「デジタルツイン」 の実現です。デジタルツインは、現実世界の状況を写し鏡のように把握し、デジタルの形で表現する技術です。現実をシミュレーションし、リアルタイムでデータを収集、最適化することができます。効率的に監視、予測することが可能になるため、当社では商品や提供しているサービスである保守や修理、それに付随する従業員、 そしてお客さまを同一のプラットフォーム上にバーチャルで結び付け、お客さまの体験をより良いものにしていくために活用していくことを目指しています。