Sustainabilityサステナビリティ

環境

方針

地球温暖化が深刻化する中、美しい地球を次世代に残すことが社会的責任であると考えています。
当社は環境に配慮した商品・サービスの開発に加え、ISO14001に基づいてCO2削減目標を設定し推進しているほか、TCFDに準拠した環境戦略の策定、業務合理化による環境効率性の向上に取り組むことで、気候変動に対応した脱炭素社会へ貢献してまいります。

環境方針

フジテックは、持続可能な社会の実現に向け、事業活動を通じて環境との共生を図ります。

KPI と目標

2030年までにScope 1、2温室効果ガスを46%削減(2019年比、売上原単位)


環境負荷実績

オールフジテック CO2排出量

2024年のスコープ1、2のCO2排出量は、8.5%(基準年2019年比)減少し、21,501トンでした。売上原単位は、13.0t/億円から31.5%(基準2019年比)減少し8.9t/億円に低下しています。当社は環境や社会にやさしい企業として、脱炭素など社会的課題の解決に向け、社会インフラを担う当社ならではの貢献ができることを検討し、社会的責任を積極的に果たしていきます。今後はサプライチェーンの取引先との情報共有を進めながら、スコープ3温室効果ガス(GHG)排出量の算定範囲の拡大を進めます。

※CO2排出量は、当社が定める最新の基準に沿って、再エネ利用に関する定義の見直し、連結範囲の変更などによる数値修正がありましたので、過年度に遡って修正しております。

オールフジテック CO2排出量のグラフ
対象範囲:スコープ1, 2
フジテック株式会社及び連結子会社

環境負荷実績(国内)

環境負荷の総量(2025年3月期:2024年4月1日~2025年3月31日)

※ 対象範囲:日本国内の本社・支社・工場・支店・営業所・サービスセンター

環境負荷実績(国内)のグラフ

環境負荷低減への取り組み事例

  • SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」のアイコン
  • SDGsの目標11「住み続けられる街づくりを」のアイコン
  • SDGsの目標12「つくる責任使う責任」のアイコン
  • SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」のアイコン

「気候変動に対応した低炭素社会への貢献」の取組事例

ISO9001とISO14001の認証取得

1993年3月、当社は国内エレベータ業界で初めて、品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」の認証を取得。これにより、受注、設計、生産、据付、メンテナンスに至るまで、一貫した品質保証体制が証明されました。
1999年7月には、環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証も取得しています。

ISOとは

International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称。各国の代表的標準化機関からなる国際標準化機関で、電気・通信および電子技術分野を除く全産業分野に関する国際規格の作成を行う。

ISO9001とISO14001の証認証書

「省エネルギー対応力の強化」の取組事例

運転で発生する回生電力を有効活用し、省エネに貢献

満員状態等で下降運転を行った場合にエレベータの巻上機が発電機として働き、回生電力を発電します。この電力を建物内の変電設備に戻し、建物内で有効活用します。

※建物の電源設備によっては、ご採用いただけない場合があります。
※本機能の搭載に際して、昇降路寸法を広げる必要がある場合もございます。

回生エネルギーの活用した仕組みの図解
エレベータで回生エネルギーを活用した仕組み

エレベータのリニューアルで、消費電力を最大50%削減

巻上機をギア付きからギアレスモーターに交換で機械効率が向上し、電力制御をインバータ方式に変更で細かな速度調整を実現。低電力化でCO2削減に貢献。

EPD(Environmental Product Declarations)環境製品宣言に登録

当社のグローバル事業における主力商品ラインである ZEXIA・REXIAとELSIAのEPDが、欧州向けにInternational EPD® System に公開されました。 EPDはISO 14025に準拠した、タイプIII環境ラベルの認証プログラムであり、cradle-to-grave (ゆりかごから墓場まで)のコンセプトに基づくライフサイクルアセスメント(LCA)の最終報告書をリーフレット形式のデータで公開したものです。商品のライフサイクルを通じた環境への影響に関する情報を提供することで、消費者や使用者が自ら環境に配慮した商品を選択し、購買することが可能になります。

太陽光発電システムの導入

フジテックではこれまで、グローバル拠点において、太陽光パネル設置に取り組んで来ましたが、今年、滋賀県にある本社ビッグウィング敷地内の倉庫棟屋根にも環境負荷低減策の一環として、太陽光発電システムを導入しました。発電した電力を工場内で自家消費し、年間の発電量は約70万kWhを見込んでいます。

また、フジテック・インド工場では、工場屋根への太陽光パネル設置によりCO2排出量の削減に寄与すると同時に、持続可能な電力源への移行を進めています。

太陽光パネルを設置したビッグウィング倉庫棟の屋根

フジテック・インド・第二工場における環境貢献

フジテック・インドでは、需要が高まるインド国内での拡販や南アジア地域への輸出拡大を目的として、第二工場を建設しました。塗装ラインではインド政府の公害防止委員会によって承認された排水処理プラントを新たに設置しています。

塗装工程は「ゼロ・リキッド・ディスチャージ(ZLD)※ 」になっており、排水はいくつもの処理プロセスを経て、クリーンな水に戻しリユースされています。
※ 無排水化

フジテック・インド工場の写真

「商品ライフサイクルマネジメントの実践」の取組事例

ダブル連結トラック輸送によるロジスティクスの環境負荷低減

サプライチェーンにおけるCO2排出量の議論では、製造に直接関わる分野だけでなく、輸送分野を含むあらゆる事業活動でCO2排出量の削減が求められています。

当社はロジスティクスの一部においてセンコー株式会社が運行・管理を行う「ダブル連結トラック」を運用しています。「ダブル連結トラック」は、大型車(10トン)2台分の貨物を一人のドライバーで輸送できる全長約25mのトラックです。これにより、CO2排出量が約3割、ドライバーの運転時間は年間約4割削減することができます。ビッグウィング(滋賀県彦根市)から物流ハブである東京デポ(東京都大田区)および大阪デポ(兵庫県尼崎市)へエレベータ部材を輸送しています。現在は他社さまとの共同運行2車両と当社専有運行1車両の合計3車両(トラック4台分)の輸送にダブル連結トラックを利用しています。

当社の取り組みが評価され、2023年6月、一般社団法人 日本物流団体連合会主催「第24回物流環境大賞」で特別賞を、国土交通省・経済産業省主催「令和4年度物流パートナーシップ優良事業者表彰」で部門賞を受賞。また2024年には 「令和6年度 物流パートナーシップ優良事業者表彰 強靭・持続可能表彰」を国土交通省・経済産業省から受賞しました。荷主として、社会・パートナー企業・自社のすべてにとって利益のある“三方よし”の輸送方法を積極的に選択し、社会課題の解決とサステナブルな社会の実現に貢献します。

ダブル連結トラックの写真

社用車のハイブリッド車移行

ガソリン由来によるCO2削減を目的とし、保守点検、お客さま先訪問時に使う社用車の車種のコンパクト化、ハイブリッド化をオールフジテックで推進しています。

沖縄支店では使っている社用車の25%をハイブリッド車へ乗り換えました。

グローバル拠点でも社有車の台数削減、ハイブリッド車への乗り換えを実施しています。

沖縄支店のハイブリッド車

環境にやさしいバイオディーゼル燃料を使った業務用トラックの運行開始

エスカレータの研究開発・生産拠点である「ビッグステップ」で所有する4トントラックの燃料を、軽油からバイオディーゼル燃料に切り替え、2024年から運行しています。

使用するバイオディーゼル燃料は、従業員の家庭で使用したてんぷら油を回収し、再生バイオ燃料生産会社でアルカリ触媒法などの製造工程を経て、軽油と同等の JIS規格を満たした環境にやさしい燃料です。

家庭からごみとして出していたてんぷら油をリサイクルすることで、ごみの焼却量を削減するとともに、トラックで使用する化石燃料の使用量を削減することができます。

バイオディーゼル燃料を使った業務用トラックの写真

環境に優しい工場

フジテックの国内外の生産拠点ではさまざまな環境負荷低減策に取り組み、環境に優しい工場を目指しています。

ビッグウィング(日本)では溶剤回収装置の導入により、溶剤の約80%を回収し再利用を可能としました。溶剤の再利用により、廃溶剤(特別管理産業廃棄物)と焼却処分によるCO2排出量を削減しました。

フジテックのサステナブルな取り組みの写真

フォークリフトのEV化推進

華昇フジテック(中国)ではフォークリフトの台数削減とEV化を進め、CO2排出量の削減に努めています。

フォークリフトの写真

外部評価

CDP2025 の「気候変動」分野において「B スコア」を獲得

フジテック株式会社(本社:滋賀県彦根市、社長:原田政佳)は、グローバルな環境情報開示システムを運営する英国の非政府組織(NGO)のCDP(Carbon Disclosure Project)で公表された「気候変動」分野において、「Bスコア」を獲得しました。当社は2023年からCDPの「気候変動」分野への回答を継続しており、「Bスコア」の獲得は今回で3回目です。

CDPのスコアは、気候変動に関する対策を年1回回答することにより、AからD-(ディーマイナス)まで8段階で評価されます。「Bスコア」は、8段階の上から3番目の評価で、自社の環境リスクや影響について認識し、行動していると評価されたことを示す「マネジメントレベル」に位置づけられます。

当社は、サステナビリティにおけるマテリアリティ(重要課題)の一つとして「環境負荷低減への取り組み」を掲げています。中期経営計画「Move On 5」では、2030年までにScope 1、2※温室効果ガスを46%削減(2019年比、売上原単位)することを目標としています。

この目標達成に向けて、2024年度は国内外で社用車のハイブリッド車への切り替えや、生産拠点への太陽光発電の導入などの活動を進めてきました。今後も、オールフジテックで、GHGガス排出量の削減をはじめとする環境活動をさらに推進してまいります。

CDPサイト:https://www.cdp.net/ja

※スコープ 1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
※スコープ 2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出