2025年 03月 27日

プレスリリース

JR高輪ゲートウェイ駅直結の複合再開発「TAKANAWA GATEWAY CITY」にエレベータ・エスカレータ92台を納入 ~ロボット連携とエレベータ待ちの渋滞緩和システムを導入~

フジテック株式会社(本社:滋賀県彦根市、社長:原田政佳)は、2025年3月27日に街びらきしたJR高輪ゲートウェイ駅直結の複合再開発「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、エレベータ・エスカレータ計92台を納入しました。
TAKANAWA GATEWAY CITYでは、街全体を「100年先の心豊かなくらしのための実験場」と位置付けて、さまざまな社会課題に取り組みます。その一つが人とロボットの共生です。エレベータにおいては、街に配備される警備、清掃、デリバリーなどのロボットとエレベータが連携して、自律的に階を移動できる仕様を採用しました。ロボットが利用するエレベータに人が誤って乗車しないよう、ロボット連携時専用の照明制御機能と音声案内を搭載し、エレベータホールで人の動きを誘導します。併せて、エレベータ待ちの渋滞を緩和する運行システムも導入し、人とロボットのスムーズな縦の移動に貢献します。

TAKANAWA GATEWAY CITY外観
エレベータとロボット「デリロ」の連携イメージ
(JR目黒MARCビルでの実証実験の様子)

納入のポイント

(1) JR高輪ゲートウェイ駅直結の複合再開発にエレベータ・エスカレータ計92台を設置
(2) エレベータとロボットの連携仕様を採用。ロボットが利用するエレベータに人が誤って 乗車しないよう、照明と音声案内で人の動きを誘導
(3) エレベータ待ちの渋滞を緩和する「EZ-SHUTTLE(イージーシャトル)」を導入

納入の詳細

(1) JR高輪ゲートウェイ駅直結の複合再開発にエレベータ・エスカレータ計92台を設置
TAKANAWA GATEWAY CITYは、JR山手線の新駅として2020年に開業した「高輪ゲートウェイ駅」直結の新たな街です。当社はこのたび開業した2棟のビルに、エレベータ・エスカレータ計92台を納入しました。

〔納入内訳〕

 エレベータエスカレータ
THE LINKPILLAR 1 SOUTH48台32台80台
THE LINKPILLAR 1 NORTH8台4台12台
合計設置台数56台36台92台

(2) エレベータとロボットの連携仕様を採用。ロボットが利用するエレベータに人が誤って 乗車しないよう、照明と音声案内で人の動きを誘導
ロボットが自動でエレベータを呼び出し、人の手を介さずに階を移動できる連携仕様を採用しました。加えて、ロボットが利用するエレベータに人が誤って乗車しないよう、エレベータ側に以下の機能を搭載しています。

  1. 照明制御:かご内の天井照明を消灯し、視覚的に人の乗車ができないことをお知らせする
  2. 音声案内:「ロボット専用運転中です。ご乗車はできません」とエレベータホールの利用者へアナウンスし、乗車できないことをお知らせする

周囲の利用者へ目と耳で直感的に「ロボット専用」のエレベータであることを伝え、誤って利用者が乗車して、ロボットがエレベータを利用できない事態を予防します。これにより、人とロボットの移動をスムーズにします。

背景
近年、ビル管理における人手不足の解消に向けて、警備、清掃、デリバリーなどさまざまなロボットの活用が進んでいます。ロボットは、エレベータと連携して縦の移動を自律的に行うことで、活用範囲を飛躍的に広げることができます。そのため、同分野の機能開発や実証実験が活発化しています。

■本プロジェクト導入までの経緯
TAKANAWA GATEWAY CITYでロボット連携を実装するにあたり、2023年に東日本旅客鉄道株式会社と共同で実証実験を行いました。JR目黒MARCビル(東京都目黒区)のエレベータを使用して、クラウド接続方式によるロボット連携を検証し、人の手を介することなくフロア移動できることを確認しました。
本プロジェクトでは、人とロボットの共生に向けて、照明制御機能と音声案内を追加しました。  

▽参考情報
2023年1月10日 フジテックプレスリリース
「ロボットフレンドリーなクラウド接続方式でエレベータとロボットプラットフォームを初連携」

(3) エレベータ待ちの渋滞を緩和する「EZ-SHUTTLE(イージーシャトル)」を導入
オフィス用のエレベータには、エレベータ待ちの渋滞を緩和する最新システム「EZ-SHUTTLE」を導入しています。セキュリティーゲートと連動して、利用者の乗るエレベータを自動で割り当てし、運行効率を高めます。

■行先階登録システム「EZ-SHUTTLE」とは?
「EZ-SHUTTLE(イージーシャトル)」は、エレベータに乗る前に利用者の目的階を登録し、運行中のエレベータに利用者を最適配分することで、エレベータの台数や定員を増やさずに、運行を効率化する仕組みです。移動時間を最大50%短縮できます。朝の通勤時間帯などにエレベータ待ちの渋滞が発生しやすい大型オフィスビル向けのシステムです。
※エレベータでの移動に要する時間(平均サービス完了時間)を最大50%短縮。当社従来比。オフィスビルのシミュレーション結果。(製品データに基づく数値。移動時間の短縮効果は現場環境により異なります)

TAKANAWA GATEWAY CITY施設概要

「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、品川車両基地跡地に誕生した高輪ゲートウェイ駅直結の 新たな街です。南北約1.6キロに及ぶ都心最大級のエリアに計5棟の施設が建設されます。羽田空港から15分、関西方面の玄関口である品川駅から1駅というアクセス性を生かし、新しいビジネス・文化が生まれ続ける国際交流拠点の実現を目指します。

建物名TAKANAWA GATEWAY CITY
施主東日本旅客鉄道株式会社
所在地東京都港区高輪2丁目21
施設内訳THE LINKPILLAR 1 SOUTH (地下3階、地上30階)
THE LINKPILLAR 1 NORTH (地下3階、地上29階)
 ―オフィス、ホテル、商業、コンベンション・カンファレンス、保育園、ビジネス創造施設(2025年3月27日開業)
THE LINKPILLAR 2(地下5階、地上31階)
 ―オフィス、商業、フィットネス、クリニック(2026年春開業予定)
MoN Takanawa: The Museum of Narratives(地下3階、地上6階)
 ―複合文化施設(2026年春開業予定)
TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE(地下2階、地上44階)
 ―住宅、インターナショナルスクール(2026年春開業予定)

この件に関するお問い合わせ:広報室
03-4330-8233

受付時間 9:00-17:00(土・日・祝・当社休業日を除く)

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