A.Nさん
A.Nさん
学生時代は数学を専攻していましたが、紙とペンがあれば研究できる理論的な分野だった反動なのか、モノづくりにチャレンジしてみたい気持ちがありました。業種は食品や化粧品、自動車、半導体、職種は現場作業員、商品開発、マーケティングなど、興味のある様々な分野のお話を伺いました。エレベータのことは、「テレポートでもできるようにならないと変化がなさそうだな」と思っていたのですが、商品開発エピソードを伺った中で、構造の変化だけでなく、細やかな気配りや快適さの提供により商品価値を高められる点に面白さを感じたことから、入社を志望しました。
私は、特に機械分野の研究を行っています。研究内容は多岐にわたりますが、エレベータやエスカレータの安全性向上のための新たな機能の構築や、エレベータやエスカレータとは切り離せない「振動・騒音」の対策など、毎年いくつかの研究課題に取り組んでいます。問題解決のためのアイデア出しや、図面を引いて装置を試作し、試験や評価を行うなど、業務内容が幅広く、新しい知識や発見の連続ですので、常に挑戦心を持ち、前向きに取り組んでいます。
ある分野のスペシャリストとして研究を続けていくわけではなく、異なる研究課題にいくつも取り組んでいくため、毎日が勉強であり、自分の世界が広がっていくのを感じています。新たな知識に触れるたびに、自分なりの形に落とし込んで理解し、アイデアを練っていくところは、非常にやりがいを感じます。また、検証を重ねて構築した機能が実際に商品になる際には、大きな達成感を感じます。もちろん、苦戦することも多いですが、周囲の先輩方に意見を伺い、自分では思い至らなかった発想に触れることも刺激になっています。
上司や部下、部署の垣根なく、交流しやすい環境が強みです。社長が直々に辞令を読み上げ、手渡してくださった入社式では、その距離間の近さに驚いたものですが、数年間勤務してきた今では、社内全体にそのような環境が根付いていると感じています。疑問に感じることがあれば、他の拠点で勤務する同期の仲間に助言を求めることもありますし、あるいは交流のない先輩方でも快く相談に乗ってくださるので、気軽に尋ねることのできる雰囲気があります。異なる角度の意見を取り入れることで、より高いレベルのアウトプットにつながることもありますので、とても良い環境だと思います。
大学を出て就職するとなると、自分の専攻を活かせる会社へ、と考える方が多いのではないでしょうか。しかしながら、実際に働いていくとなれば、どんな人にとっても新たな知識が必要です。そして、一見関係がないと思えるような知識であっても、自分の発想や捉え方ひとつで、活用できる機会もあります。自分の可能性に自分で見切りをつけず、視野を広く持ちながら、就職活動を頑張ってください。皆さんが興味や好奇心を持ち続けられるような、悔いのない選択ができることを願っています。
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