Y.Cさん
Y.Cさん
学生時代は電気やソフト関係の学問を学んでおり、モノづくりに携われる仕事に就きたいと思っていました。よく利用している地元の駅にエレベータが設置され、利用者がとても便利になったと喜ぶ姿を見て、多くの方々の生活に貢献できる移動装置に興味が湧いたのがきっかけです。人々の生活を支える移動手段として、横への移動手段は電車やバス、車、自転車、バイクと様々なものがあります。しかし、縦方向に移動する手段はエレベータ・エスカレータに限られており、建物と共に何十年も人々に利用され続けることに魅力を感じました。
私は電気開発が専門で、主にエレベータを動かすメインの制御盤の設計開発をしています。開発業務は、今はまだパンフレットに載っていないような新しい機種を一から開発する仕事と、お客さまからの「こういうものは作れますか?」といったご要望に応える仕事と2つの柱があります。最近の課題としてよく挙がるのは、省スペースのエレベータです。できるだけ薄く、小さくというニーズに対して、電気開発の立場から、制御システムを通信化することで配線の数、部品を減らすことはできないかなど、さまざまな方向性から考えていきます。
新しい機種を作る場合は、「知能システム」「電気開発」「機械開発」の開発部門はじめとする複数の関連部門合同でプロジェクトが進行します。分野を横断して課題解決を図っていくことは研究・開発の醍醐味です。課題として、ニーズに応えるだけではなく、設計しやすい・製造しやすい・据え付けしやすいといった作業性やコストも重要で、理想のモノがすぐにできるわけではありません。そのため、部署を越えて意見を聞くことを意識しています。いろいろな角度から課題をクリアし答えが出せたときにやりがいを感じます。
考え方の道筋は一つではないので柔軟な思考を心がけています。デスクでPCに向かうばかりでなく、他部署に行って相談することもその一つなのですが、ここビッグウィングでは、工場やエレベータ研究棟に実機をすぐに見に行くことができます。“ダブルデッキ”“80人乗り”“非接触”といったフジテックが先駆けてきたエレベータに触れて、新たな技術開発に頭を巡らせています。
同じ会社でも、職種や部署により業務内容や雰囲気などが異なります。専攻していた業種とは異なる職種で自分を発揮できる可能性もあるので、広い視野を持って柔軟に自分の強みを生かせる場所を見つけてください。私が所属している電気開発部は比較的若いメンバーが多く、皆さんと年齢が近いので交流しやすい雰囲気だと思います。就職をゴールと思わず、まずは配属先で様々な仕事を学びながら自分がやりたいことを見つけてください。学生から社会人になると、今まで以上に色々な方との交流が増えるので、選択肢が広がると思います。ある意味、家族よりも長い時間を共に過ごすことになるので、ご自身にとって良い選択となることを願っています。
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