2024年 04月 10日

お知らせ

仙台トラストタワーでエレベータとロボットの連携実証に参画

フジテック株式会社(本社:滋賀県彦根市、社長:原田政佳)は、宮城県仙台市の複合施設「仙台トラストタワー」で2月5日から2月29日まで実施されたサービスロボットの実装検証において、エレベータ3台をロボットと連携しました。

この実装検証は森トラスト株式会社(代表取締役社長:伊達美和子)、ソフトバンクロボティクス株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:冨澤文秀)、株式会社Octa Robotics(代表取締役:鍋嶌厚太)、および三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:久井大樹)の4社が実施した研究開発事業で、2023年9月に経済産業省による補助事業「令和5年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」に採択されています。2月の実装検証では、仙台トラストタワー内で清掃や食品デリバリーサービスなどの業務に、ロボットを使用する際の課題や経済性を検証しました。

当社は、同施設で稼働するフジテック製のエレベータ3台に対し、ロボット連携機能の追加工事を行いました。ロボット連携機能により、2種類のロボットがエレベータを使って階の異なるフロアへ人を介さず自律的に移動できるようになりました。当社が東北エリアのオフィスビルでロボット連携機能を提供するのは、今回が初めての事例です。
検証では、オフィス低層用エレベータとホテル用エレベータにロボットが乗車し、清掃用ロボットが各階の清掃を行ったり、デリバリー用ロボットがオフィステナントやホテル客室へ食品の配送を行ったりしました。ロボットは客室へ到着するまでに2台のエレベータに乗り継ぎました。

仙台トラストタワーで実証検証でエレベータとロボットが連携する様子
仙台トラストタワー外観(写真右)

■実装内容
・対象:オフィス低層用エレベータ、ホテル用シャトルエレベータ、ホテル用ローカルエレベータの計3台
・工事時期:2024年1月
・内容:制御盤、通信モジュールの追加設置
・機能:清掃、デリバリー計2種のロボットとの通信連携

■当社のロボット連携技術について
当社は、ロボットフレンドリーな社会を目指す「ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)」に加盟し、ロボットがエレベータを利用して階の異なるフロアへ自律的に移動できるように支援する「ロボット連携技術」の開発を進めています。
既に複数の実証実験に参画しているほか、2023年からは自社の事業所内でもロボットの業務運用を開始しました。事業所内の書類配送業務や工場の部品運搬にロボットとエレベータの連携機能を使い、ノウハウを蓄積しています。

■参考情報
・2023年9月29日森トラスト株式会社「森トラスト、ソフトバンクロボティクス、Octa Robotics、三菱HCキャピタルによる研究開発が経済産業省の「ロボットフレンドリーな環境」構築支援事業に採択
・2023年1月10日フジテックお知らせ「ロボットフレンドリーなクラウド接続方式でエレベータとロボットプラットフォームを初連携
・2022年7月29日フジテックお知らせ「成田空港でパーソナルモビリティと当社製エレベータを初連携
・フジテック納入実績「仙台トラストタワー

この件に関するお問い合わせ:広報室
03-4330-8233

受付時間 9:00-17:00(土・日・祝・当社休業日を除く)

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