“人に優しい駅づくり”に向けて、
フジテックの最先端技術が快適な社会環境を築きます。
現代の交通機関において、エレベータは無くてはならないものとなっています。
高齢者や身体の不自由な方にとって、より安心のできる社会環境の整備が求められています。
しかし、これまで鉄道施設にエレベータを設置する場合、プラットホームが狭かったり、長い工事期間を要していました。
「ラクール」は誰もが安心してご利用いただけるよう、使いやすさにきめ細かく配慮するとともに、大幅な“省スペース・短工期・低コスト”を実現しました。
一般の方と、高齢者や車いす使用の方、また小さなお子様が一緒になってエレベータをご利用いただけるよう、使いやすさにきめ細かく配慮。「バリアフリー新法」にも対応しています。さらに、「大型タクタイル(有償付加仕様)」をプラスすることによって、使いやすさが一段と高まります。
昇降路幅を1700mmに抑えながら、出入口幅を900mmとし、11人乗りを実現。
巻上機を昇降路内に設置することで、機械室を設ける必要はなく、またピット深さはロープ式エレベータの中で最も浅い600mmとすることで、ほとんどの場合、ピット掘削工事は不要です。
昇降路の一体ユニット化、施工期間の短縮により、建設トータルのイニシャルコストを大幅に低減しました。また、エレベータには、インバータ制御、省エネ運転など、コストを抑える新機構を採用しています。
ステンレスヘアライン仕上げの外装を施した鉄骨構造の昇降路にエレベータ機器を工場にて予め組み込んでおきます。これを分割搬入して、現地で組み立てる「一体型分割ユニット方式」を採用。これにより、施工の省力化が図れ、昇降路を含むエレベータの施工は、わずか10日間で完了します。
かごの間口は1,000mm、奥行きは1,830mmとし、ゆとりの広さを確保した11人乗りとしました。
車いすを使用される方も、一般の方と共に、快適にご利用いただけます。
正面と背面のドア上部右隅に、それぞれミラーを設置していますので、背後の様子を確認していただけます。
視覚障がいの方のために、音声でエレベータの行先方向、到着階床、非常時の誘導などを自動的に案内します。
聴覚障がいの方のために、正面または背面のどちらの出入口が開くかを、操作盤上部と出入口上部に設置された電光表示でご案内します。
かごには、正面と背面の2カ所の出入口を設けています。車いすの方が、入ったままの向きでエレベータの中を通り抜けできますので、楽に乗り降りしていただけます。また、駅舎の動線に応じて、正面と側面の2カ所に出入口を設ける 「正側2出入口タイプ」もご用意しています。
高齢者や車いす使用の方に配慮して、かご両側面にハンドレール(手すり)を標準装備。
より安全で快適にエレベータを利用していただけます。
行先階ボタン、ドア開閉ボタン、インターホン呼びボタンは、目の不自由な方に配慮して、表示が浮き出た「タクタイルボタン」としました。これにより、点字が読めない方もボタンの識別が可能です。
点灯式ボタンの表示部は、点灯時がオレンジ色、消灯時は乳白色となります。
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